こんにちは。マモジンです。
先日は「ロストリバーデルタ発祥のトマト」や「ケープコッドのタラ」についてお話しましたが、この2つの食材は世界各国に広く普及しているので、それぞれの国、それぞれの地域で違った調理法で食べられています。
もちろん「東京ディズニーリゾート」の様々なエリアでも「トマト」と「タラ」がメニューに登場しています。
ニューヨーカー定番「タラとトマトの煮込み」
「東京ディズニーシー」の「アメリカンウォーターフロント」はアメリカの「ニューヨーク」や「ニューイングランド」などをモデルにした街で構成されています。
ニューイングランドをモデルにした街「ケープコッド」では「チャウダー」と言われる乳製品で煮込んだシチューのようなスープがあります。
「タラ」と「ミルク」はとっても相性がよく、心も体も温まる優しい味です。
しかし少し離れた「ニューヨーク」ではタラは乳製品ではなくトマトで煮込むことが多いです。
ニューヨーク州は昔イタリア系の移民が多かったので、地中海の一般的な調理法「トマト煮込み」も一緒に伝わったのかもしれません。
多くのイタリア系移民は1880年代からアメリカにやってきたので、1912年頃を舞台としている「アメリカンウォーターフロント」では今まさに「トマト煮込み」や「ピッツァ」。「ミートボール・ウィズ・スパゲッティ」が誕生しようとしている真っ最中なのです。
今回は「アメリカンウォーターフロント」の最先端の食卓を再現して「タラのトマト煮込み」を作ってみようと思います。
「タラ」と「トマト」以外の食材はとくに何を入れなきゃいけないという決まりもありませんが、セロリや季節の野菜。そしてLittleneck Clam(ホンビノス貝)という「はまぐり」のような貝や「牡蠣」を一緒に煮込む場合もあるようです。
めんどくさい人は「シーフードミックス」を入れちゃう人もいます。
簡単で美味しい。そして栄養もたっぷりの「タラのトマト煮込み」
「アメリカンウォーターフロント」ではきっとチャーリー田中やアパートに住む色んな人達も、この「タラとトマトの煮込み」を食べて、日々暮らしているのでしょう。
ちょっぴりニューヨーカー気分を味わえる上に、とっても簡単なのでぜひご家庭で試してみて下さい。
「タラのトマト煮込み」の材料(2人前)
タラと下処理用材料
・タラ(皮付きでも皮なしでもどちらでも)300g
・小麦粉(薄力粉)30g
・塩 3g
・こしょう 適量
・きゅうり 1本
・プチトマト お好みで(今回は6個)
・にんにく 1片
・オリーブオイル 大さじ2(サラダ油でも可)
・白ワイン 大さじ1(なくてもいい、日本酒でも可)
・「始まりのトマトソース」100g (凍ってていいよ)
・水 200ml
・マギーブイヨン 半分(コンソメでも可、水150ml分の量)
・塩 適量
今回の材料は家にあるもので作ってみました。
家にプチトマトときゅうりが眠っていたので今回は使用しましたが、とりあえずプチトマトじゃなくて大きなトマトを湯剥きして一口大に切って入れてもいいです。
きゅうりじゃなくて茹でたブロッコリーやピーマン。セロリ。ほうれん草などのほうが相性はいいです。
ナスや小松菜など季節ごとの安く手に入った野菜を入れてもいいですね。
何を入れてもいい料理というのは、ご家庭のお財布事情にとっても優しいです。
「タラのトマト煮込み」作り方
・タラの下処理
まずはタラの臭みを取るのと、身を締めるために塩(3gくらい)を全体にまぶします。15分くらい常温で置いておきます。
そして一度水で洗い、キッチンペーパーやタオルでしっかり水気を取ります。
水気が取れたらこしょうを振り、小麦粉を全体にまぶします。
フライ返しで返しやすいように少し小さく切ったほうが調理はしやすいです。
・野菜を切る
にんにくは輪切りにします。
プチトマトは皮を湯剥きしておきます。熱湯に1分浸しておいてから水で冷やすと皮が簡単にはがせるようになります。
へたがついていた部分あたりからカリカリとひっかくと皮を剥きやすいです。
次にきゅうりですが、きゅうりは青臭くなりがちなので、一度塩を振ってまな板の上でゴリゴリ転がします。
こうすることで余計な水分と臭みが飛びます。
あとは縦に4等分したら1cm幅くらいに切っておきます。
きゅうりやプチトマト以外の野菜の場合でも1cm角に切っておくと見栄えがいいですが、ブロッコリーなんかはゴロッとしててもそれはそれでいいと思います。
つまり、野菜の切り方は自由です。
さすが自由の国アメリカです。
食べ物からも自由を学べる素晴らしい国ですね。
ごめん。次の工程に移りましょう。
・にんにくを炒める
オリーブオイルを引いたフライパンににんにくをいれたら、弱火でじっくり揚げていきます。
ちょっぴりきつね色になるまで火を通します。焦がさないように注意して下さい。
これくらいになったらOKです。
・たらを焼く
にんにくをちょっと端っこに寄せておいてタラをフライパンに置いていきます。
弱火と中火の間くらいの微妙な火加減で片面2分づつ焼きます。油がはねるので蓋してもいいです。タラを裏返すときはフライ返しを使った方が無難です。
マモジンは菜箸でやろうとしたらタラが見事に砕け散りました。
・野菜を入れて炒める
両面焼いたらにんにくを焦げないようにタラの上に乗せておき、野菜を投入します。
タラを崩しすぎないように注意して軽く野菜を炒めます。白ワインを加えて軽く炒め煮にしていきます。2分くらい。火加減はずっと中弱火。
・トマトソースを加えて煮込む
野菜を炒めたら「始まりのトマトソース」を加えます。凍ったまま入れても大丈夫です。
蓋をして溶けるまでちょっと待ちましょう。木べらとかで崩せるようになってきたら少し細かく砕いてあげてから水200mlを加えます。
・仕上げ
トマトと水が全体に馴染んだらコンソメを溶かします。
味が薄いと感じるのであれば塩を適量足しましょう。
タラの身が崩れないように注意して味を全体になじませたら5分ほど蓋をして煮込みます。
完成「タラのトマト煮込み」
出来た!
「タラのトマト煮込み」は栄養満点で、現代人に不足しがちなお魚も手軽に美味しく食べられちゃうのでオススメです。
お好みで粉チーズをかけたりパセリやオレガノなどを使っても美味しいです。
さらに大人な方はブラックペッパーや唐辛子を加えてスパイシーに仕上げてもいいと思います。
アメリカは世界中の色んなところからやってきた人々が暮らしている街なので、それぞれの文化、好みを自由に組み合わせた料理がたくさんあるので「タラのトマト煮込み」も好みに合わせて味を変えてみたり食材を変えてみたり、色々試しても楽しいと思います。
ではまた次回
今度は「東京ディズニーランド」のお話にしようと思います。