「ベニエ」って聞いて、すぐにどんなものか思い浮かぶ方はあまり多くないかもしれません。
「ベニエ」を一言で表すと「揚げパン」です。
今回はディズニーが公式でレシピを紹介している「ベニエ」を家庭でも作りやすく、より美味しくアレンジしたレシピを紹介します。
「ベニエ」ってどんな料理?
『プリンセスと魔法のキス』でお馴染みのアメリカ南部の街「ニューオーリンズ」では薄いパン生地を油で揚げて、粉砂糖をたっぷりかけた「ベニエ」が大人気です。
外側のサクッとした食感と、ふわふわモチモチの中身。
パン独特のバターやイーストの香り。
そして粉砂糖の優しい甘さが絶妙にマッチしていていくらでも食べられちゃいます。
実は「ベニエ」はヨーロッパ発祥の料理で歴史も古く、本来は果物や野菜を生地で包んで揚げたものなんだそう。
「ニューオーリンズ」ではおやつとかにコーヒーと一緒に食べる「ドーナツ」的なポジションのお菓子です。
「ニューオーリンズ」は、フランス。スペイン。イタリアをはじめとするヨーロッパの料理。そしてアフリカ料理。さらに南北アメリカ土着の料理が融合して新たな食文化が生まれた街です。
数多くの人種が集まる街「ニューオーリンズ」。
「ベニエ」をはじめ「ガンボ」や「ジャンバラヤ」などの料理が有名です。さらに「アメリカザリガニ(クロウフィッシュ)」「アリゲーター」などの食材を使った料理なども存在します。
上記の記事では「ガンボ」を紹介しています。
「ガンボ」も「ティアナ」の得意料理の一つです。
映画『プリンセスと魔法のキス』を観ながら「ガンボ」を食べたり、「ベニエ」をパクパクつまみながら過ごしていると、なんだか本当に「ニューオーリンズ」にいるような気分になれます。
「ベニエ」を作ってみよう!
「ベニエ」はディズニーの公式レシピが存在します。
しかしながら、レシピの説明はかなり大雑把です。
さらに「ショートニング」や、微妙な量の「生クリーム」(120ml)などが必要になるのでコストもかさんでしまいます。
なので公式レシピのいいところは残しつつ、もっとお手軽で、より風味豊かに美味しく食べられる「ベニエ」に仕上げたレシピを紹介するので、ぜひ一緒に作りましょう!
「ベニエ」の材料。3,4人前くらい。(すごい揚げパン好きな人にとっては1人前)
強力粉(ふるっておく) ・・・100g
薄力粉(ふるっておく) ・・・75g
砂糖(今回は三温糖)・・・25g
溶き卵 ・・・1個(約50g)
常温のバター(バター風味のマーガリンでも可)・・・25g(有塩でも無塩でもどちらでも)
塩 ・・・1g
ドライイースト ・・・3g(新鮮なやつ。3g個装になってるものがオススメ!)
ぬるま湯(40℃前後) ・・・40g
牛乳 ・・・35g
バニラエッセンス(あれば) ・・・10振りくらい
揚げ油(サラダ油) ・・・適量
粉砂糖 ・・・適量
以上です。
・ドライイーストはあまり家に置いてないかもしれませんが、どうしても必要なので用意しましょう。
頻繁にドライイーストを使って料理する人じゃなければ、個装になってるものがオススメです。
大体3gで個装になっているので「ベニエ」を作るときは計量いらずで楽ちんです。
・バニラエッセンスは無かったら無理して買わなくても、イーストとバターの風味だけで充分いい香りなので大丈夫です。
・バターはバター風味のマーガリンでもOKです。最悪普通のマーガリンでも大丈夫です。
反対にこだわるなら「発酵バター」を使うと高級な香りがします。(気分的に)
「ベニエ」の作り方
ベニエの作り方はチョー簡単です。
「混ぜて。置いといて。伸ばして切って。置いといて。揚げる」以上です。
卵、砂糖、バニラエッセンスを混ぜる
大きめのボウルに卵と砂糖。そしてバニラエッセンスをよく混ぜます。しっかり粘り気がなくなるくらいまで混ぜます。
牛乳。お湯。粉類とイースト。塩を加える
よく混ぜたら、ボウルに牛乳とお湯。ドライイースト。強力粉。薄力粉。塩の順番に入れたら、泡立て器や、上画像のように、みそマドラー等でよくよく混ぜます。(ミキサー的な機械で混ぜてもOK)
バターを加える
しっかり混ぜて、生地に粉っぽさがなくなり滑らかになってきたらバターを加えます。
そして一生懸命混ぜます。最初は水分が多くて生地がまとまりませんが、よく混ぜることでだんだん生地にまとまりが出来てきます。
柔らかめのレシピなので、10分間しっかり混ぜても少しもまとまらない場合は、強力粉を少しづつ(10gづつくらい)加えて混ぜましょう。
使う小麦粉によって保水力が変わってくるので、少しだけ生地の固さは調節してあげましょう。
周りに少し生地がくっついていますが、これくらいまとまりが出ればOKです。
30℃で発酵させる。
生地をある程度まとめたら、ラップをしてレンジで発酵させます。30℃で約1時間です。
レンジが無い場合は暖かめの室内でラップしておいておくだけでもOKです。
生地の直径が2倍くらい(?)に膨らんだら発酵は完了です。
生地を伸ばす
ふわふわな生地をひとまとめにしていきます。打ち粉(強力粉)をこまめに手につけて生地を丸くしていきましょう。
表面を優しく引っ張りながら底面まで持ってきてあげるのを繰り返すと、表面が綺麗になります。
打ち粉をしっかり敷いたまな板や平らな台に生地を置いて麺棒で伸ばしていきます。
え?麺棒がない!?うーんとラップやアルミホイルの芯でも伸ばせます。
使用済みじゃなくてもとりあえず伸ばし終わったら汚れた部分は捨てれば大丈夫です。
生地が弾力を帯びているので、伸ばしても最初はすぐに縮んでしまいます。
少しづつ打ち粉をしながら伸ばしていきます。
底面もくっつきがちなので、こまめに打ち粉をしましょう。(打ち粉使いすぎには注意)
切って。休ませる
3mmくらいの厚さまで薄くしたら、5センチ四方に切り分けていきます。
切り分けたら、濡れた付近やキッチンペーパーで生地を覆い、常温で20分間休ませます。
この間に揚げ油を用意しましょう。
大体2~3cmくらいの深さまでサラダ油を鍋に注ぎます。
揚げる
揚げ油は180℃前後まで加熱します。余った生地をちょびっと入れたらすぐに浮いてくるくらいの温度です。
鍋に4,5個(自信があるならいっぱい入れてもいいよ)づつ入れたらすぐに順番にひっくり返していきます。
常にコロコロひっくり返しながら色がつくまで揚げていきます。
たまに、お餅みたいに「プクー」となってしまうので、箸などで空気を抜いてあげましょう。(空気抜かないと色づきにムラができてしまう。)
きつね色になったら、網などに移してで油を切りましょう。
全て揚げ終わり、油が切れたらお皿に盛って粉砂糖をふるいながらかけていきます。(小さい茶こし等があればベスト。なければ小麦粉ふるったやつでOK)
完成!サクサクふわふわ。香り豊かな「ベニエ」
粉砂糖は、お好みでもっとかけても美味しいと思います。
揚げたてをパクパクつまみながら観る『プリンセスと魔法のキス』
それは。夢の通り道です。
アレンジいろいろ「ベニエ」
「ベニエ」にかけるお砂糖は粉砂糖以外にもグラニュー糖をかけても美味しいです。
味は完全に「揚げパン」になります。
さらに「カスタードクリーム」や「チョコカスタード」「いちごペースト」との相性も抜群なので「ベニエ」にかけても、美味しいですよ!