必見「新じゃが」で作る「トスカーナ風ミッキーコロッケ」

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こんにちは。マモジンです。カレーにじゃがいもは入れない派です。


でもジャガイモ料理は好きです。

これまでも何回か「じゃがいも」のレシピを紹介してるので良かったら見て下さい。


さて。

今日ご紹介するメニューは「トスカーナ風ミッキーコロッケ」です。


この記事で分かること
  • 「コロッケ」に合うじゃがいもはどれ?
  • 「トスカーナ風ミッキーコロッケ」の作り方
  • 「じゃがいも」の美味しさの秘訣は加熱方法にあった?

ちょうどこの記事を書いている5月は「新じゃが」が出回っている時期ですが、正直「じゃがいも」ってどの品種を使って料理すればいいか良く分かりませんね。

「男爵」はサラダや粉吹き芋に。「メークイン」は煮物やカレーなどにって言われてますが本当なんでしょうか?


今回は少しだけ皆さんの「じゃがいも」の悩みも解決させます。

「コロッケ」に合うじゃがいもは?


皮が薄くてしっとりした「新じゃが」は3月から6月くらいにスーパーや八百屋さんで売られていることが多いです。

そして皮がしっかりした、ホクホクの「完熟じゃがいも」は貯蔵もきくので1年中出回っています。


「コロッケ」に使う「じゃがいも」は「完熟じゃがいも」だとホクホクに。「新じゃが」だと水分が多いのでねっとりとした味わいになります。


一般的にはネットや料理の本などで「新じゃが」は「コロッケには向かない」とされていますが、多分それは「新じゃが」のことを知ろうとせずに、「完熟じゃがいも」と同じ調理法で作ったから美味しくなかったのかもしれませんし。実際には食べたことが無い人の意見かもしれません。

はっきり言いましょう。



「新じゃが」で作った「コロッケ」はちょー美味しいです。



さらに、使うじゃがいもの品種に関しても「男爵いも」がホクホクして美味しいですが「メークイン」など、ねっとり系の品種で作った「コロッケ」も作り方次第では、濃厚でなめらかな仕上がりになったりと、違った美味しさがあります。


「コロッケ」には「粉質」が多くホクホクした「じゃがいも」を使うと良いとされていますが、正直なところ「メークイン」などを使い、砂糖や片栗粉で保水力を高め、ねっとりトロトロ感を最大限に引き出して作った「コロッケ」も抜群に美味しいです。


つまるところ、色んな品種。そして「新じゃが」や「完熟じゃがいも」。スーパーや八百屋さんに売っているじゃがいもならなんでも「コロッケ」に出来ます。



だからもし「コロッケ」を作ろうと思ったのに「メークイン」を買ってきてしまっても気に病む必要はありません。


「メークイン」にはちょっぴりのお砂糖(じゃがいも100gに対して1g程度)。もしくは片栗粉(じゃがいも100に対して2gを肉を炒めて味付けする際に加える)と覚えておけば大丈夫です。

さて。そんなわけで!

今回は「新じゃが」を使ったみずみずしく。そして滑らかな食感の「コロッケ」を作ってみたいと思います。

前置き長くてすみません。

「トスカーナ風コロッケ」という名称の由来は単純に「トスカーナと言ったらローズマリーとセージじゃない?じゃがいもにも肉にも合うし、コロッケに入れたら美味しいんじゃない?」というマモジンの固定観念から来ています。

トスカーナにはコロッケに似た料理はありますが、今回のレシピのような料理では無いのでそこんとこよろしくおねがいします。

「トスカーナ風ミッキーコロッケ」の材料(4人前)


じゃがいも ・・・450g(新じゃが大きめサイズ3つ分くらい)

玉ねぎ   ・・・150g

ひき肉  ・・・150g(今回は牛豚合挽きですが、牛だけでも豚だけでもOKです。)

砂糖   ・・・5g

塩    ・・・3g

胡椒(粗挽きがあったらいいな)・・・少々

粉チーズ   ・・・15g

パセリ   ・・・5g

オリーブオイル ・・・大さじ2

バター(有塩)  ・・・10g

ローズマリー(乾燥でOK)・・・人差し指と親指でひとつまみ

セージ  ・・・人差し指と親指でひとつまみ

(ハーブに関してはお好みで。代わりにナツメグを入れるのが一般的です。)

揚げ油  ・・・適量(4〜5cmくらいの深さ)


衣の材料

薄力粉  ・・・適量

溶き卵  ・・・1個分

パン粉  ・・・80gくらい

パン粉は生でも乾燥でもお好みで構わないです。パン粉には目が細かいものと目が荒いものがありますが、目が粗い方が「ザ・日本のコロッケ」って感じでサクサクになります。目が細かいものは「ヨーロッパ風」なかんじの見た目で、カリッとした食感が美味しいです。


仕上げの材料

キャベツ千切り・・・適量

レタス   ・・・適量

ウスターソース・・・適量(とんかつソースとかでもOK)

マヨネーズ  ・・・適量

トマトピューレ・・・適量(ケチャップ可)

さて。早速調理する前に一つ注意してほしいことがあります。


それは「じゃがいもは電子レンジで加熱してはいけない!」

ということです。

「じゃがいも」を電子レンジにかけるなんて!


世の中に溢れている「電子レンジを使って時短調理」

「じゃがいも」もレンジで簡単に加熱ができます。ですが、コロッケにする際の「じゃがいも」はレンジで加熱するのはオススメしません。


なぜなら、温度が上がりすぎて「じゃがいも」の組織が壊れてしまう危険性が高まるからです。


組織が壊れてしまうと、必要以上に粘りが出てしまい舌触りが悪くなります。

蒸し器でゆっくり20−30分ほど加熱するのが1番「じゃがいも」に優しい加熱方法ですが、蒸し器がない場合は、鍋に「じゃがいも」を入れて「じゃがいも」が顔を出さないくらいのタップリの水でゆっくり加熱していきます。(中弱火)

沸騰したら弱火で約20分。(じゃがいもによります。)

竹串などをさしてみて、真ん中あたりもシャリッと感が無く、ズプリと貫通できればOKです。

「トスカーナ風ミッキーコロッケ」の作り方

それでは。調理していきましょう。

じゃがいもを茹でる

じゃがいもは皮のままでいいので汚れを水で洗い流し鍋に入れます。

お水をタップリ加えて中弱火で加熱していきます。

沸騰したら弱火(ギリギリ沸いてるくらい)にして20分ほど茹でます。(この間にその他の作業を終わらせておきます。)


20分経ったら竹串などでじゃがいもを貫いてみて、シャリッとした感じもなく、ズブリと貫通できれば茹で上がった証拠です。


熱いうちに皮を剥いてボウルにあけます。


(皮を剥くときは、自分の指を流水や氷水でちょっとづつ冷やしながら剥くと楽です。)

玉ねぎとひき肉を炒める


「じゃがいも」を茹でている間に他の準備を終わらせましょう。


まずは軽くみじん切りにした玉ねぎを炒めます。

フライパンに大さじ1のオリーブオイルとバター10gを入れて中弱火で加熱します。


バターが解けてきたら玉ねぎを入れて薄茶色に変わるくらいまで15分ほどしっかり炒めます。

玉ねぎを炒めたら、バットなどにあけて冷ましておきます。

そのままのフライパンにオリーブオイル大さじ1を入れて、ひき肉を炒めます。(中火)

最初は混ぜないで20秒くらい我慢します。

少し肉の表面に焦げ目がついたらひっくり返して少しづつほぐしていきます。

赤い部分が無くなったらOKです。玉ねぎと一緒にバットにあけて冷ましておきます。

その他の準備


「じゃがいも」を茹でている間にその他の準備を終わらせておきましょう。

・パセリとローズマリーは細かく刻んでおきます。

・粉チーズ。塩。砂糖。胡椒も計量しておくとスムーズです。

・バットやボウルなどに薄力粉。溶き卵。パン粉をそれぞれ別々に準備しておきます。

じゃがいもを潰す

茹で上がり、皮を剥いた「じゃがいも」を熱いうちに潰していきます。


マッシャーがあれば楽ですが、ない場合は木べらや麺棒の先っちょで潰していきます。


注意点としては、あんまりねないように注意して下さい。「じゃがいも」をすり潰すように捏ねてしまうと「ホクホクじゃがいも」や「ネットリじゃがいも」を超越した「ベットリじゃがいも」に覚醒進化してしまいます。


じゃがいもがある程度潰れたら玉ねぎ。ひき肉。粉チーズ。パセリ。ローズマリー。調味料を加えて混ぜ合わせます。

このときも軽くじゃがいもを潰すように混ぜ合わせると決めの細かい「コロッケ」の生地になります。

ミッキーの形に丸める

さて。普通に上げるなら適当な大きさに丸めてしまってOKです。


今回は「ミッキーコロッケ」なので、顔と耳の形に分けて丸めていきます。


大体今回の材料の合計は最終的に600g前後になるので、4等分すると1人前150gですね。


ミッキーの形にする場合は「顔部分100g+耳25g+耳25g」で丸めていけば完璧です。

まん丸でもいいですし、少し表面を平にしてもいいと思います。

表面を平にすると少ない油で揚げることも可能です。


時間に余裕がある方はここまで出来たら、一度生地を冷蔵庫で30分ほど冷やしておくと、揚げたときに爆発したり、一部分だけ焦げてしまうの可能性を下げることが出来ます。

衣を付けて揚げる

油の温度は170°〜180°で


あんが形成できたら薄力粉をまんべんなく付けていきます。


余分な薄力粉を落としたら、溶き卵の容器にいれて、卵を全体に付けたらパン粉の入った容器に移します。

パン粉を優しく全体にかけてあげたら軽くギュッとしてあげます。それからもう一回パン粉をかけてギュッとしてあげます。


しっかり全体にパン粉が付いたらいよいよ揚げていきます。


180°って正直温度計ないと分かりませんね。目安としては余ったパン粉を入れたら沈むこと無くいきよいよく泡が出るくらいの温度です。数秒で焦げ始めたらちょっと温度高いかもです。


揚げるときはやけどに注意して下さい。


こまめに裏返しながらいい感じの色になるまで揚げていきます。2,3分

油の量が少ないと底にコロッケが付いてしまうので、少し箸で持ち上げながら揚げるときれいな色が付きます。


揚げ終わったら網やクッキングシート等で油を切っておきます。

盛り付け

キャベツやレタスを盛ったお皿にミッキーの形になるように「コロッケ」を置いていきます。

耳と顔の上半分までウスターソースを塗っていきます。(ハケとかでやったほうがいいかも)

ボタン部分はマヨネーズで作ります。(慎重に!)

彩りでトマトピューレをお皿に添えます。

完成「トスカーナ風ミッキーコロッケ」


出来たー。

ごめん。うちの小さい息子さんが「早く早くー」となってたので写真が適当ですが、可愛らしいミッキーシェイプの「コロッケ」が出来ました。

ハーブとじゃがいも。そしてお肉がよく合います。


粉チーズも濃厚な旨味を演出していて、気分は「カフェ・ポルトフィーノ」です(?)

ではまた次回。

夢の通り道で。