こんにちは。マモジンです。
今日は「ミッキー・マウス」の生みの親である「ウォルト・ディズニー」が愛したお菓子のお話です。
アニメーションの世界での活躍をはじめ、実業家としても数々の成功を収めてきた彼の生活は多忙を極めました。
そんな彼の毎日の食事は、チリビーンズやクラッカーなどが多かったそうです。贅沢な料理よりもアメリカ中西部の故郷での暮らしを思い出させるような質素な食事を好んだそうです。
そして、甘党でもあった「ウォルト・ディズニー」は「バナナクリームパイ」も大好きで、よく食卓にのぼっていたそうです。
甘い「バナナクリームパイ」を食べながら、日々のストレスを癒やしたり、童心に帰って新たな想像を巡らせていたのかもしれませんね。
「バナナクリームパイ」ってどんなもの?
「バナナクリームパイ」というのは、簡単にいうとバナナがたくさん乗ってるパイですね。バナナとクリームが入っていれば「バナナクリームパイ」です。
一緒にチョコやいちご、ナッツなんかが乗っている場合もあります。
アメリカは様々な「パイ」が存在しているいわゆる「パイの王国」です。
「バナナクリームパイ」の他にも「かぼちゃ」や「ベリー」「ピーカンナッツ」「チェリー」「キーライム」など多くの「パイ」があります。
実はアメリカで最も人気があるパイは「アップルパイ」です。
「アップルパイみたいにアメリカ的だねー。」
なんて言うようなことわざ(?)があるくらいに、アメリカでは「アップルパイ」が開拓時代の頃
から食べられています。
「アップルパイ」が好きすぎて、19世紀頃のりんごが簡単に手に入らない時代には「偽(モック)アップルパイ」という謎の「アップルパイ」の作り方を開発してまでも「アップルパイ」を求めています。
ちょうど「アメリカンウォーターフロント」の時代1912年頃には西部開拓に乗り出した人たちが一生懸命「偽アップルパイ」を試行錯誤している頃ですね。
チャーリー田中さんも、もしかしたら「偽アップルパイ」の開発に携わってるかもしれません。
いや、ないかな。
さて「バナナクリームパイ」に関してですが。
アメリカではバナナは安いしお手軽に栄養補給が出来るので、朝食にバナナ食べたり、パンとかに入っていたりと、バナナはアメリカの食生活に溢れています。
アメリカ大陸にバナナが持ち込まれたのは、15世紀頃だったそうです。
「トマト」や「カカオ」が南米からヨーロッパに広まったのと反対に、「バナナ」はヨーロッパから南米に伝わりました。(原産は東南アジアらしいです。)
そこからアメリカ大陸でバナナの栽培が始まりましたが、最初は奴隷などの労働者の栄養補給用の食料だったようです。
そして栽培も軌道に乗り、輸送手段も発達し、痛みやすいバナナもアメリカ本土に流通出来るようになりました。
優れた栄養と食べやすさのおかげで現代のアメリカは世界でも有数のバナナ消費国です。
なので「バナナクリームパイ」もアメリカでは人気がありますが「毎日食べてるしなぁ」ということで「アップルパイ」よりはマイナーなお菓子です。
しかしながら「アップルパイ」よりも甘さを控えめにしやすく、バナナの優しい味わいと酸味が人気です。
意外とさっぱりしているので毎日食べても飽きのこない「バナナクリームパイ」
さっくりと焼いたパイ生地に、たっぷりのカスタードクリームとバナナを乗せるだけの簡単なお菓子なので、不器用料理人マモジンでも作れる気がします。
お菓子作りは自信ないけど一緒に作ってみましょう。
「バナナクリームパイ」の材料 3人前(16cm型)
まずは材料のご紹介です。
パイ生地の材料
強力粉 50g
薄力粉 50g
バター(有塩) 80g
砂糖 5g
水 35cc
カスタードクリームの材料
卵黄 2個
薄力粉 20g
砂糖 30g
バニラエッセンス 5滴くらい
ラム酒(無くても可) 5滴くらい
バター 20g
その他の材料
トッピングとして「いちご」や「キウイ」を追加したり、ココアパウダーをかけるのも美味しいです。季節のフルーツやナッツ。チョコ系はなんでも合うので好きに乗せて大丈夫です。
今回は生クリームをホイップしてトッピングしました。
「バナナクリームパイ」の作り方
「パイ」って聞くとちょっと、層にしたりバターを折り込んだりと難しそうって思いますが、アメリカ風のパイ生地は割と簡単に出来るので、型さえあれば大丈夫です。
早速作ってみましょう。
パイ生地の作り方
・ふるった粉に砂糖を混ぜておく
まずは粉をふるって大きめのボールで砂糖と混ぜます。
・バターを混ぜる
冷えたバターをある程度細かく切っておきます。そして粉の中に入れて切り混ぜていきます。
最初はバターの粒が大きいので手で少し潰しながら混ぜても大丈夫ですが、ある程度潰したらヘラとかで切りながら混ぜるようにします。
そうしないとバターが溶けてぐちゃぐちゃになってしまうので、出来る限りヘラなどを使ってバターがあずきくらいの大きさになるまで切っていきます。
めんどくさいときはマモジンは「ブレンダー」を使ってバターを粉々にします。
大きめのボールを使えばそんなに飛び散らずに出来ます。
一瞬でバターが粉々になっていくのでとても早くて便利です。しかもフードプロセッサーと違ってボールに移す作業もいらないので、洗い物などの手間も減ります。
これくらいボロボロになってきたらOKです。
・水を加えてまとめていく
水を少しずつ加えながらヘラで切るように混ぜていきます。こねこねするとグルテンが発生してしまうので美味しくなくなります。
数字の「1」を書き続ける感じで混ぜましょう。
これくらいのボロボロ具合でも大丈夫なので、あとは手で軽くまとめて、なんとなく長方形にしてラップにくるんでおきます。
・寝かす
生地は1時間冷蔵庫で寝かしておきます。
もしも時間がある方は1日冷やしておくと、あとの作業がしやすいです。
・織り込んでのばす
まな板にしっかり打粉をします(強力粉)
そこに生地を出して麺棒で1cm位の厚さにのばしたら、真ん中を中心に3つに折り返します
そしたら90度回転させてから再び1cmくらいの厚さまでのばして、再び三つ折りにします。
それをあと5回繰り返してください。
出来る限り手早く。生地が冷たいうちに作業します。
折込が終わったらしっかり打粉をして丸くのばしていきます。だいたい3,4mmの厚さにすれば15cmの型にちょうど入るくらいの面積になります。
ああ。ちょっといびつだけどなんとかなります。多分。
・型に入れて焼く
タルト型はあらかじめサラダ油を薄く塗っておくと、後で生地が剥がしやすいです。
型を生地の上にトーンと裏返して置きます。
あとはまな板ごとひっくり返せば型に入ります。まな板に生地がくっついている場合は、一回まな板を表に戻してから、生地とまな板の隙間に打粉をしながら少しずつ剥がしていきます。
生地を型に入れる場合の正しいやり方はなんか違った気がしますが、このやり方はとっても簡単なのでオススメです。
型においたら隙間が出来ないように側面を指でいいのでしっかり型に合わせていきます。
余った生地は型の上から麺棒を転がすと綺麗に取れます。
マモジンは勿体ないので取れた生地を一生懸命端っこに積み上げたり、ちょっと薄くなってしまった部分に足したりします。
それでも余る場合は、トースターできつね色になるまで焼いて食べちゃいます。
うまい!
・底にフォークで穴をあける
全体にまんべんなくフォークを刺しましょう。こうすることで生地が膨らみすぎてしまうのを防げるので、いっぱい具が入るようになります。
本当は生地が膨らまないように「おもり」を入れたりしますが、そこまで気にしなくてもフォークでしっかり穴をあけておけば大丈夫です。
・オーブンで焼く
180℃に温めたオーブンで30〜35分焼きます。
途中周りが焦げそうだったらアルミホイルで包んであげてください。
底の面がしっかり乾いてきつね色になれば完成です。
底を触ってみて、なんかちょっと水分を感じるときは5分延長して、しっかり焼いてあげてください。
こんな感じです。なんか写真だとあんまり色ついてませんが、実際は結構茶色です。
しっかり色がつくまで焼くのが美味しさの秘密です。
生地が焼けたら粗熱を取り、型から外しておきます。
さて。次はトッピングのカスタードクリームを作りますよ!
カスタードクリームの作り方
カスタードクリームは驚くほど簡単に作れるのでぜひ手作りしてみてください。
某クックなんとかにも作り方は載ってます。たまに小麦粉じゃなくてコーンスターチを使う場合もありますが、もったりなめらか~なクリームにする場合は小麦粉のほうが作りやすいです。
基本的に卵黄1個:小麦粉:10g:バター10g:牛乳100gの割合が基本です。
ホワイトソースに比率が似ているので覚えやすいかもしれません。
・牛乳を温める
まずは牛乳を鍋で沸騰直前まで温めておきます。
・卵と砂糖を混ぜる
ボウルなどで卵と小麦粉と砂糖を白っぽくなるまでしっかり混ぜます。そこに少しづつ熱い牛乳を加えていきます。泡立て器でしっかり混ぜながら牛乳を入れてください。
・鍋で加熱
牛乳と全部混ぜたら、こし網などでこしながら鍋に入れます。
そして中火くらいで一気に加熱していきます。その間素早くしっかり泡立て器でかき回していきます。
急に固まり始めるので固まり始めてきたら一生懸命混ぜながら火から下ろします。
沸騰直前まで温めてしっかり混ぜることによって粉っぽさがなくなるのでしばらく混ぜといてください。
そのまま濡れタオルに鍋を置いて冷まします。
・バターを入れる
バターとバニラエッセンス。そしてラム酒を入れます。しっかり混ぜてラップをして冷蔵庫で冷やしておきます。
もし、家にコンデンスミルクやホットケーキシロップなどが余っていたら少し加えると味に深みが出て美味しいです。
完成「バナナクリームパイ」
・パイにカスタードを塗る
パイの底にしっかり冷やしたカスタードクリームを塗ります。
・バナナを並べる
そして薄く切ったバナナを並べていきます。
・上にカスタードを塗る
バナナの上からたっぷりとカスタードクリームを塗ってバナナを隠します。
そして生クリームをトッピングしたり、ココアパウダーをかけたり、チョコソースをかけます。
今回は生クリームをトッピングしました。
ミッキーシェイプにしようと思ったけど、なんかうまくいかなかった。
うちのちょま君もバナナクリームパイ大好きです。
真剣な表情で一生懸命食べます。「ウォルト・ディズニー」のように豊かなインスピレーションが身についたらいいね。
小さいこどももいるので甘さは少し控えめです。もしも「甘いの大好き!」という大人の方はカスタードクリームの砂糖を多めにしてもいいかもしれません。