今日は本格的なテクニックをご紹介します。数ある風景撮影の撮り方の中でも特にディズニーでオススメなのが「マジックアワー」での撮影です。
このテクニックを知っているだけで印象的な写真が撮れるようになります。
天気にも左右されますし、時間も限られていますが、ディズニーの素晴らしい風景をより一層引き立てることが可能なので、ぜひとも挑戦してみてください。
夕方からが勝負!マジックアワー

この画像は今回ご紹介するマジックアワーに撮影したものです。空が赤から青へドラマティックに移りゆく姿が印象的ですね。
風景の印象的な写真の撮り方として「マジックアワー」の時間帯を狙って撮影をする。という方法があります。
「マジックアワー」とは日没直後の空が、夕暮れの赤色からだんだん夜の青色に変わっていく時間帯のことです。
ほんの数十分の中で、みるみる空の色が変化していくので、ボーっとしてると簡単にシャッターチャンスを失います。
でも。ディズニーの風景をより一層ドラマティックに撮影できるチャンスなので、ぜひともチャレンジしてみたいテクニックです。
マジックアワーの条件
マジックアワーを狙う前に。まずどういうときに撮影するとより印象的になるかをさらりと説明しましょう。
まず、絶対条件として「太陽光が確認できる」ことが大事です。
そして、水平線近くにあまりいっぱい雲がありすぎないのと、空の高い位置に薄め雲が掛かっているのが最高です。(個人的な好みではありますが)
- 晴れの日
- 雲が高い位置にある(薄い雲がベスト)
- 夕方から日没後数十分が勝負
- 太陽が沈む方向を撮影
これが、印象的なマジックアワー撮影条件です。雲が全くなくても空はグラデーションになりますが、雲があると、日の光に照らし出されて、幻想的で綺麗だなぁ思ってます。
アトラクション乗ったり、ショーパレ観たりしてると、あっという間にマジックアワーは撮り逃します。
運よく晴れていて、時間的に余裕がありそうなら、チャレンジしてみるのがいいと思います。
ディズニーで印象的なマジックアワーが撮影できる場所
そうなのです。
いくらマジックアワーが綺麗だからって、撮影する場所が良くないと上手く撮れません。
太陽は季節によって少しづつ沈む方向が変化していきますが、基本的には西の方に沈むのはご存知の通りですね。
つまり西方向にディズニーを象徴するような建物だったり、印象的なものがあると写真が撮りやすいと思います。
「西なんてどっちか分からないよー」という方は、方位磁石(スマホやiphoneのアプリでも可)を使えば、いつでも西が分かりますし、便利なことに「日の出日の入り」の方向を分かりやすく教えてくれるアプリなんかもあります。
マモジンのおすすめはディズニーランドだと「ビッグサンダーマウンテン」から眺めるシンデレラ城(アトラクションの並ぶ列からしか撮れないので注意)
ディズニーシーだと「S.S.コロンビア号」の近くの広場や、「ケープコッド」に向かう道から灯台やスチーマーラインを一緒に撮影してみたり。
「メディテレーニアンハーバー」からなら、プロメテウス火山を一緒に撮影できます。
色々、昼のうちからどこで写真を撮るか考えておくのも楽しいものです。
マジックアワーの撮り方
まずは、目的地に早めに辿り着くことが大事です。
夕焼けに染まるディズニーを逆光(太陽や電球などのある方向にカメラが向いてること)や斜光(斜めからの光。)で撮影するのはとても印象的に撮れるので、楽しくなりがちです。
でも、ふらふらしていると日没までに目的地にたどりつく前にマジックアワーに突入してしまいます。
なので。余裕を持って目的地にたどり着けるようにしておきましょう。
雨上がりの日の夕焼け。日没直後の写真です。まだ全然太陽のオレンジ色で世界が染まっていますね。

ここから数十分かけて、最初に載せた写真のように、赤と青のグラデーションに刻一刻と変化していきます。
本当にみるみる色が変化していくので、あらかじめその場所にいることと、さらに「カメラの設定をあらかじめ決めておく」
ということが大切です。
- 基本は絞り優先オートでOK。奥行きのある景色を撮るときは、F9.0前後。フォーカスは手前1/3くらいに合わせる(こうすると、全景に焦点が合う。)
- ISO感度は100前後。暗くなりすぎて手ブレするようだったら、少し上げてもいいが、400~800くらいまでにしておく
- WB(ホワイトバランス)はオートだけでなく、白熱電球や蛍光灯など色々試してみる。
- 露出補正は少し暗めに設定すると色が綺麗に出る
- ピクチャーコントロール機能(Nikon)、ピクチャースタイル機能(Canon)、カスタムイメージ機能(PENTAX)機能を使ってみる
ISO感度と露出補正
マジックアワーは日没後とはいえ、基本的には空をメインで写したり、淡い光に照らされた被写体を撮影するので、明るさは確保しやすいので、手ブレの心配もあまりありません。
が、もうほとんど夜に近いときはかなり暗くなるのでISO感度が低いとシャッター速度が足りなくなってしまうこともあります。
F値はあまり変えずに、感度をほんの少しだけ上げるようにした方が写真のバランスを崩さず撮影できると思います。
そして、露出補正ですが。この機能を使って少し暗めに写してみると、空の色が綺麗に出ます。
色の調節
「ホワイトバランス」は色々な光源の元でも、白が白に見えるようにカメラが自動で写真の色を補正してくれる機能です。
基本はオートでいいのですが、マジックアワーなどの特徴的な色をした光源の元では、うまく使いこなすと、より幻想的な色が強調されます。
「白熱電球」や「曇天」など色々設定できるので試してみましょう。仕上がりのカラーが全然変わってきます。
ちなみにPENTAXは「CTE」というホワイトバランスがあって、カメラが自動で空の色などを強調できるようコントロールしてくれます。

そして、メーカーにより呼び名は変わりますが、「風景」「人物」「ナチュラル」など、写真の色や、シャープさなどを設定できる機能があります。
これも色々試してみましょう。
細かく設定できるなら、彩度や色相なども変えてみるといいと思います。
印象的な写真を撮るために
「マジックアワー」の時間はめまぐるしく状況が変化していくので、最初は焦っちゃってカメラの設定を上手くいじれなかったりしてもたつきますが、何度も撮るうちに、慣れてきます。
焦らずに、ゆったりと確実にカメラの設定を行い、しっかり手ブレにも気をつけて撮影しましょう。
さて。次回はいよいよディズニーの最大の難関。「夜景の撮影テクニック」です。
ではまた。
夢の通り道で。