ディズニーでの写真の撮り方。おすすめ交換レンズ。

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こんにちはマモジンです。

これまでのブログでは「ディズニーでの写真の撮り方の基本」についてお話ししました。

デジタル一眼レフやミラーレス一眼に限らず、スマホなどでも役に立つので是非参考にしてみてください。


さて。今回はデジタル一眼レフやミラーレス一眼ユーザーの最大の悩みでもある

「ディズニーにどのレンズを持っていくべきか」

についてお話しようと思います。

マモジンも未だにディズニーに行く際はギリギリまで「どのレンズを持っていこうか…?」と悩んでしまいます。

ディズニーで写真を撮り始めて、かれこれ15年以上。

その長い時間の中で「持って来てよかった!」と思うレンズはダントツで「望遠ズームレンズ」です。

何故「望遠ズームレンズ」がディズニーで活躍できるのか。

その理由と、「望遠ズームレンズ」を使ったディズニーでの写真の撮り方について書いていこうと思います。

望遠レンズの特徴

まずは。望遠レンズの特徴を知っておきましょう。

そうすれば、どのような場面で活躍できるかがなんとなくわかるようになって来ます。

さて。みなさんは「望遠レンズ」は遠くのものを撮るために使うレンズという認識でいるかと思います。

そのとおり。望遠レンズを使えば、遠くにある被写体(写真に収めたい人や物)も、まるで目の前にいるかのように拡大して撮影できます。

だけど。望遠レンズの特徴はそれだけではないのです。実は秘密の効果があるのです。

望遠レンズの知られざる効果をまとめると以下のとおりです。

  1. 背景の映り込みが少ない。
  2. ボケが大きくなりやすい。
  3. 遠近感が出にくい。

と言うことがあります。

「なんで?」と聞かれると、それはもうカメラの基礎知識からの壮大なストーリーになってしまうので、今回はとりあえず「そういう効果があるのかぁ」と知っていただければ十分かと思います。

背景の映り込みが少ない?

適当な写真で申し訳ありませんが、下の写真を見比べてみましょう。

ぱっと見た感じ。どうでしょうか。

手前に写っているメジャーの大きさはどちらも同じくらいです。でも奥の方にある背景はどうでしょう。

全然写ってる幅が違いますね。

上の画像が望遠下の画像が広角です。

望遠レンズで撮影されたものは、後ろの本棚が一部分しか写っていないのに、広角レンズで撮影したものは、本棚の端から端までしっかり写り込んでいます。

何故こんなことになったのでしょうか。簡単に図で説明しましょう。

上の画像は、レンズが写す範囲を線で表したものです。

(なんでか主役の被写体が「メジャー」じゃなくて「カン」って書いてありますが気にしないでください。)

とりあえず主役の被写体を同じ大きさで撮影できるようにカメラの位置を調節して撮影した場合のレンズが写す角度に注目してください。


赤い線が広角レンズで写す角度

青い線が望遠レンズで写す角度です。

広角も望遠も真ん中の◯(カン)の部分を通過するときの幅は一緒です。つまりどちらの写真でも◯(カン)はおんなじ大きさに写ります。

しかし背景はどうでしょうか?

広角レンズと望遠レンズの背景の写す幅が全然違うことが分かります。

広角レンズは背景をたくさん写すことが出来ますが、望遠レンズは逆に背景の映り込みを抑えることが出来ます。


背景をあまり写さない。つまり「主役を強調して、背後の余計なものを避けて撮影できる」ということです。


ショーやパレードでは、背景に群がる人込みなどを上手く避けてミッキーやミニー。ダンサーさんとかを撮影することが可能です。

背景に邪魔な木や物。そして人混みや他のキャラクターがいても主役だけを切り取ることが出来るので、ディズニーでは本当に望遠レンズは重宝します。

ポートレートなどの記念撮影も背景の映り込みを抑えることが出来るので、望遠レンズがあるとかなり重宝します。



背景がボケやすい

比較的簡単に、人が見る以上のボケを表現できるのが望遠レンズの特徴でもあります。

これなら、ディズニーリゾートのようなごみごみしたところで撮影する場合

背景にあまり写ってほしくないようなものがあったとしても、ふんわりしたボケにしてしまえるのでとても便利ですね。

先日お話した「絞り(F値)」を小さくするとより背景がボケやすくなります。

ごめんなさい。ミッキーじゃなくてスズメさんの写真でごめんなさい。

ちなみに背景は「ミステリアスアイランド」の街並みです。もはや色しか分からないですね!

遠近感が出にくい

さて。先ほどの広角と望遠で撮影された二枚の写真を見比べてみましょう。

最初は広角レンズ

次は望遠レンズです。

望遠で撮影された写真はなんだか背景が迫ってきていて、メジャーとの距離感が近いように見えます。

広角はその逆で、メジャーのはるか後方に背景があるように見えます。

これが「圧縮効果」と呼ばれるものです。何故そんなことが起こるかというと、さっき説明した通り背景があまり広く映らないので、写真にすると背景が迫ってきているような感じに拡大されて写るからです。

この「圧縮効果」使い方次第ではとても面白い表現が出来ます。

上が広角レンズで撮った写真です。

海と遠くにある丘の向こうに太陽が見えますね。撮影地点から丘や太陽までけっこう奥行きがありそうな感じがします。

そしてこちらの写真は望遠レンズで撮った写真です。

波の向こうにある丘と太陽は広角レンズと違い、とても近くに感じられて迫力がありますね!

望遠レンズの圧縮効果のおかげで「波と太陽」のように主役と背景にあるものを両方強調して撮ることができます。

ショーやパレードでも「シンデレラ城を背景に大きく撮りつつ、手前のキャラクターを主役に」という様な撮り方が可能になります。

広角だと、手前の主役は大きく撮影出来ても、背景のシンデレラ城ははるか後方にそびえているのがちんまり見えるだけなので、少し寂しい感じになったりもします。


ディズニーのように主役となる被写体だけでなく、背景も美しくどちらも絵になるような場面でも「圧縮効果」はかなりおすすめです。


望遠レンズの撮り方

そんな便利な望遠レンズですが、撮り方を知っておけば、かなり撮影がスムーズになります。


何故「撮り方」を知っておかねばならないのかというと。


望遠レンズはたくさんの素晴らしい特性と同時に、撮影時のデメリットも存在するからです。

それは。重くて大きいこと。焦点が合わせづらいこと。汚れに弱いことです。


なので、撮り方を工夫するなどの対策を考えながら撮影していくことがとても重要です。

肘や体を固定する撮り方

ディズニーでは三脚や一脚は持ち込み禁止なので、重くて大きな望遠レンズは手持ちで撮影する必要があります。

はっきり言って腕が使い物にならなくなるくらい疲れてしまいます。

なので、ショーやパレードを座って観るときは自分の膝や太ももなどにレンズを支えている方の肘を預けるスタイルの撮り方がおすすめです。

もしも立って撮影する場合は、背中を預けられる場所で寄りかかって撮影するか、前で見ている人の肩に肘を置いて撮影するという方法があります。

後者のとり方は前の人が知らない人だった場合はかなりのリスクが伴うので、よく前の人を自分の知っている人か確かめながら肘を置きましょう。

しかし。この肘や体を固定する撮り方は疲れを軽減してくれるだけでなく、手ブレもかなり軽減してくれます。

物の上に置いてしまう

自分や人の体以外にも自分のカバンやディズニーに無数に存在するゴミ箱。柵などにレンズ自体を預けてしまう撮り方も有効です。

ただし、置くことによってレンズの側面が傷つくようなものもあるので、「ディズニーの持ち物」ブログで紹介した「少し大きめタオル」を使ってレンズの緩衝材にしたり、角度の微調整に使うと良いと思います。

前後にもブレにくいので焦点もかなり合わせやすくなりますが、レンズによっては焦点を合わせるのがシビアな望遠レンズも多いので、安心せずに連写をしておくことをおすすめします。

こまめにレンズ表面を確認。蓋をしっかりつける。

これは「撮り方」というか。

望遠レンズはレンズの面積もとても広いので、汚れが付きやすいです。

もし、ホコリが付いた状態で撮影すると薄くモヤのようなものが写真に写り込んでしまうので注意が必要です。

また。歩いているときやセンター・オブ・ジ・アースに乗る時。レストラン櫻で食事を撮るときなどカメラを使わないときは必ず「レンズに蓋をする」ことを心掛けてください。

万が一の汚れからレンズを守るためにも大切なことです。

まとめ


望遠レンズの魅力は、何と言っても「人間の目以上の世界」を写真に表現できることだと思います。

もうそれだけで写真がうまくなった気になれます。

さて。今回のお話はここまでです。そう言えばおすすめの望遠レンズとか紹介してなかったですね。

マモジンのおすすめは「70mm-200mmF2.8」のレンズがディズニーではとても使いやすいです。(それなりに重いですが)純正品はもちろん。タムロンとかのレンズでもいい味出せます。あとは撮り方をしっかり学んでいけばきっと素晴らしい写真が撮れると思います。

次回は「単焦点レンズ」の紹介です。

ではまた会う日まで。夢の…通り道です!