ディズニーで90%の人が撮影出来ない被写体の撮り方。

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こんにちは。マモジンです。

皆さんは

「ディズニーで他人とは違う『はっとするような写真』を撮影できるようになりたい!」

「いつもと違う、自分にしか撮れない『東京ディズニーリゾート』を写真に収めたい!」

と思ったことはありませんか?

今日はそんな方々必見の『マクロレンズ』を使った「東京ディズニーリゾート」での写真の撮り方についてお話ししようと思います。

「ディズニー写真の撮り方の基礎」は以前の記事で紹介しているので、良ければ参考にして下さい。


今回の記事で分かる事はコチラ
  • マクロレンズって何?
  • パークで大活躍!おすすめの『マクロレンズ』
  • 人とは違う視点で被写体を探そう。
  • 撮影時に役立つテクニックとは!?

マクロレンズの特徴。

『マクロレンズ』の説明を簡単にすると「小さい被写体でも画面いっぱいまで拡大して撮影できるレンズ」

です。


見たことあるかもしれませんが、花や昆虫などがものすごく拡大された写真は、マクロレンズで撮影します。

「カタバミ」(?)ディズニーシー。ガリオン船付近で撮影

この写真の花は実際には1cm程度しかありません。

『マクロレンズ』はものすごい近くまで被写体に近づいて撮影が可能なため、小さいものでもしっかり拡大して写真に収めることが出来ます。


普通のレンズでは焦点が合わなくて近づけないような小さな被写体を捉える力を持っているので、それだけで普段とは違ったディズニーの風景を撮影することが可能になります。


また。普通に明るめの単焦点レンズとしての性能も高いので、ポートレートや食べ物や小物などの撮影等でも活躍してくれます。


マモジンはキャラクターや広角での風景撮影をあまりしない日は『マクロレンズ』1本でパークを回ることもよくあります。



『マクロレンズ』は性能の良いものは基本的に『単焦点』なので、ズームが出来ません。


臨機応変に状況に対応する必要があるディズニーキャラクターの撮影や、走り回る子供の撮影など、様々な場面での撮影が困難になります。


大多数の人達はそういう写真を撮るためにカメラを持ってくるので、そういう場面に不向きな『マクロレンズ』を敢えて「東京ディズニーリゾート」に持ち込んだりしません。


『マクロレンズ』は「自分にしか撮れない写真」「人とは違う視点」「誰もが気づかなかった世界」

そういった写真を撮りたい人達をサポートしてくれる「特化型レンズ」です。


オススメの『マクロレンズ』とは

『マクロレンズ』は各メーカーごとに様々な種類が出ていますが、どのメーカーのレンズが素晴らしいとかのレビューはここではしません。


ただ。ここでは「ディズニーで撮影するのに適したレンズ」の特徴をお伝えします。

ディズニー特化『マクロレンズ』の特徴


焦点距離は100mm前後。そして明るさはF2.8くらいのものが「ディズニーリゾート」ではもっとも重宝します。

焦点距離が50mmの『マクロレンズ』も多くの方が使用してはいますが、そういったレンズは最短撮影距離が3,4cmくらいのものが多く。場合によっては被写体にものすごく近づいて撮影する必要があります。

「ディズニーリゾート」では、そこまで被写体との距離を詰められない状況も多く。生き物を撮影する際には、レンズが近すぎて撮影が上手くいかない場合もあります。

(というか、生き物に3,4cmの距離まで近づける状況はそうそうありませんね…。)


ディズニーリゾートでの『マクロレンズ』の出番はもちろん「小さい被写体」がメインになりますが、フードやドリンク。小物などの単体撮影や、印象的な風景を切り取って撮影するなどでも重宝します。


その際にあまり望遠寄りのレンズだとものすごい離れたところから撮影しないと、画面に被写体が収まりきらなくなります。


100mm前後の『マクロレンズ』くらいだと。

「フルサイズ」のカメラで撮影したときに、テーブルに乗った大きめのお皿を画面いっぱいに撮影出来ます。(撮影者は立った状態です)

お使いのカメラが「APS-C」のセンサーサイズの場合、「フルサイズ」のカメラと比べて少し望遠寄りになってしまうので、さらにもう少し距離を取らないと全体を撮影するのが困難になってしまうこともあります。


が。実は食べ物や、小物は全体を写真に収めるよりも敢えて全体を写さず、より印象に残る部分を残して撮影するという方法を使う場面も多いです。

なので、むしろ全体を写しきれない方が「どうやったら被写体を強調して撮影出来るかな?」と考えるようになるので、写真の質は上がります。


ただ、200mmとかの望遠寄りだとさすがに扱い辛いので、100mm前後の『マクロレンズ』がやっぱり1番使いやすいです。

人とは違う視点で「ディズニーリゾート」が見えてくる

「東京ディズニーリゾート」を『マクロレンズ』で散策する場合。


1番大切なのは「ゆっくり歩く」です。

「東京ディズニーリゾート」はいつ来てもワクワクします。

「色んなアトラクションにも乗りたい」「あれもこれも食べたい」となるのは良くわかります。


が。『マクロレンズ』での撮影は急がない事が何より大事です。


『マクロレンズ』が得意な小さな世界は、普通に歩いていると、あっという間に通り過ぎてしまいます。

風景撮影も、自分の足で色々ポジションを少しづつ調節しながら撮影していきます。


『マクロレンズ』を使うときは、焦らずじっくり。誰もが通り過ぎてしまう場所にこそシャッターチャンスがあると思ってパークを散策すると、普段とは違った出逢いに恵まれます。

お花を撮影するだけで30分〜1時間掛かってしまう事もあります。

しかし。その緩やかな時間を楽しむことが出来れば、きっと良い被写体と巡り会うことができます。



大事なことなのでもう一度言います。

『誰もが通り過ぎてしまう場所にこそシャッターチャンスはある』

「ジャンル別」写真撮影のテクニック。


誰も気が付かないまま通り過ぎてしまう被写体の数々。


それらを見つけられた喜びは、その時その場で巡りめぐり逢えたあなただけのものです。



しかし。その被写体をしっかり写真に収めるには「被写体ごとの写真の撮り方」をある程度知っていないと苦労します。

しっかり撮影できたと思っても、家で拡大して見てみたら「ブレブレボケボケ」だったりするので、一つの被写体に対して妥協せずに何枚も撮影する必要があります。


『マクロレンズ』での撮影成功率を少しでも上げるために、ジャンルごとの写真の撮り方のポイントを紹介します。

植物や小さい生き物の撮影

・風で揺れるので、風がない瞬間を狙う。

・肘を固定できるのであれば固定できる場所で撮影する。

・焦点をあわせる場所を変えてみる。

・F値も少しずつ変化させてみる。

・シャッター速度は1/200以上で撮影する。

・背景にも気を配る。


です。

植物や小さい昆虫などを撮影する場合。最も大変なのが「ピント合わせ」です。

『マクロレンズ』での接写は、ほんのちょっと動くだけで大きく焦点の合う位置が変わってしまいます。被写体が動かない瞬間を狙うのも大切ですが、自分自身も安定して撮影できる体勢になることも重要です。

基本的に花は真ん中の雄しべや雌しべの部分。そして昆虫は眼の部分に焦点を合わせると言われていますが、常識に囚われすぎずいろんな部分に焦点を合わせてみると新しい発見があるかもしれません。


シャッター速度は手持ちでの撮影なので出来るだけ速いシャッター速度にしたほうが、しっかり撮影できます。

体長3cmのトンボ。春から初夏にかけて主に「東京ディズニーシー」で見ることができます。

また。背景は全部ボケてしまうのですが、季節感や場所などを考えながら背景の色味にも気を使うと、写真の雰囲気がガラリと変わるので、試す余裕があるなら色々背景を変えて撮影してみるのもいいと思います。

小物や料理の撮影

・あまりに暗い場所での撮影は避ける。

・逆光や斜光を利用してみる。

・基本は斜め45°から撮影を意識してみる。

・一番見せたい部分を強調するためにあえて全体を写さないこともアリ。



料理などの撮影の基本は、出来る限り温かみのある明るいところでの撮影がオススメです。


「ザンビーニ・ブラザーズ・リストランテ」や「カフェ・ポルトフィーノ」などはテラス席もあるので、昼間はそちらで撮影すると明るくて良いです。


もし、室内で撮るときは明るめの照明がある場所での撮影をオススメします。


また。光の方向は逆光や斜光などで撮影すると雰囲気のある写真が撮影できます。


基本は斜め45°くらいから撮影すると見やすいですが、いろいろな角度やピント合わせ。F値の大小を変えて撮影してみると新たな発見があるかもしれません。


料理や小物の撮影も、いろいろな条件で何枚も撮影してみたほうが「これだ!」という写真に巡り逢える確率は上がります。


PENTAX K-1markⅡ
強調したい部分を切り取って撮影することで、印象が大きく変わる。

風景の撮影

・周りの人に気をつけながら自分の足でポジションを探す。

・風景のどの部分に感動したのか考えて、最も見せたい部分を切り取ることを考える。

・F値は大きめに設定する。

・動くものを撮影するときはシャッター速度にも気を使う。



『マクロレンズ』は『単焦点レンズ』なので構図を決めるときは自分自身で被写体に近づいたり遠ざかったりしていいポジションを探します。

周りの人には注意しながら撮影して下さい。


100mmの『マクロレンズ』は中望遠のレンズなので、あまり広い風景は撮影できません。

なので、風景の中でどこに感動してカメラを構えたのか考えながら撮影していきます。

エレクトリックレールウェイの駅から見えるレンガ造りの建物と広告。
細部までこだわった造りが素晴らしかった。

そして気をつけないといけないのがF値とシャッター速度の設定です。

景色や奥行きのあるものを撮影する際はF値を大きくして撮影しないと「もやっ」とした写真になってしまいがちです。

そこだけは注意して撮影してみて下さい。


なんでもお手軽に撮影できる『ズームレンズ』と違って、細部にまでこだわる必要のある『単焦点マクロレンズ』

しかし、こだわることによって誰もが気づかない「ディズニーリゾート」の良さに気がつくことが出来るのです。

スマホでも『マクロレンズ』が使える


今回は「デジタル一眼レフ」のお話でしたが、実はスマホでも『マクロレンズ』の様に撮影できます。

「ケンコー・トキナー」などが発売しているスマホ専用の『望遠レンズ』や『マクロレンズ』のアダプターでも今回お話したような写真撮影が行なえます。


さらに、シャッター速度やF値の変更が出来るようなカメラアプリと組み合わせれば「デジタル一眼レフ」顔負けの写真も撮影可能です。


オススメのカメラアプリは「Camera+2」などです。

「東京ディズニーリゾート」で自分だけの視点でゆっくり写真撮影が楽しめる『マクロレンズ』


ぜひ使ってみて下さい。(デートのときは撮影に時間掛かるのでやめたほうがいいかも。)



ではでは。夢の通り道でーす。