ディズニー写真の撮り方。「絞り(F値)、シャッター速度、ISO感度」の関係を覚える

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さて。前回の記事までにディズニーでの写真のルール。必要な持ち物や、写真の構図。そして光の方向などをざっくりと説明させていただきました。

そして今回は「絞り(F値)。シャッター速度。ISO感度」についてのお話です。

この3つの関係性を理解しない限り、写真撮影スキルの上達はありません。

しかし。初心者にとって最もつまづきやすいのが「絞り(F値)。シャッター速度。ISO感度」です。


今回のブログで、しっかり「絞り。シャッター速度。ISO感度」の役割と関係性を理解してもらえれば、ディズニーでもたくさんのシャッターチャンスを上手に撮影することが出来るようになっていきます。


「絞り。シャッター速度。ISO感度」を覚えよう。

普段からカメラを使うことのない人にはあまり馴染みのない「絞り(F値)。シャッター速度。ISO感度」ですが、写真撮影を行う際にはこれらをシーンごとに自分で設定して撮影できるようになっておく必要があります。

まずはそれぞれの役割についてお話していきましょう。

「絞り」とは


まずは下の画像を御覧ください。

これは、レンズの中にある「絞り羽根」という部分が開いたり閉じたりしている画像です。

この「絞り羽根」がカメラ内部に入る光の量を調節しています。

「絞り羽根」が閉じれば閉じるほど、光を取り込む量は少なくなり、写真が暗くなります。

逆に「絞り羽根」を開けば開くほど、光を取り込む量は多くなり、写真は明るくなります。

そして「絞り羽根」は「開き具合によって焦点が合う範囲を調節する」という役割もあります。

「絞り羽根」が閉じれば閉じるほど、焦点の合う範囲は広がります。

逆に「絞り羽根」が開けば開くほど、焦点の合う範囲は狭くなります。

F値とは

「絞り羽根」の開き具合を数値化したものをF値と呼んでいます。


F値が低ければ低いほど写真は明るくなり、さらに焦点が合う範囲(前後)が狭くなります。

逆にF値が大きくなればなるほど写真は暗くなり、焦点があう範囲(前後)が広くなります。


レンズ毎にF値はどこまで小さく出来るかは変わってきますが、このF値が低く設定できるレンズはディズニーでもとても重宝します。

暗めいところでの撮影や。夕方から夜にかけての撮影でもF値が小さければ明るく撮影できるので、これからお話する「シャッター速度」を早くしたり「ISO感度」を下げることが可能になります。

それによって、手ブレや画質の低下を抑えることが出来ます。

ただし。F値を小さくすると背景や前景が大きくぼやけてしまうので注意は必要です。

シャッター速度って?


簡単に言ってしまうと「シャッターが開いて光を取り込む時間」です。


カメラはシャッターを開けている間は光を取り込みます。

シャッターが開いている時間が短いと、光を取り込む時間が短くなってしまい、写真は暗くなります。代わりに、一瞬の出来事しか撮影しないので、動くものはあまりブレなく(残像を残さなく)なります。


シャッターが開いている時間が短いと、早く動くものでも、まるで動いてないかのように「ピタリ」と止まって写ります。1/4000とかだと、ヘリコプターのあのグルグル回ってるやつも止まって写ります。


ショーや子供。動いたり走り回ったりする人物などは、シャッター速度を上げて撮影するとぶれにくくなります。1/500くらいからほぼブレなくなってきます。


反対にシャッターが開いてる時間が長いと、光を取り込む時間が長くなるので写真は明るくなり、動くものは大きくブレて残像を残すようになります。

夜間の風景撮影や花火には遅いシャッター速度を設定します。


ISO感度って?


ISO感度とは、カメラ本体の光を取り込む力を電気の力で増幅させる機能
です。(デジタルカメラの場合)

ISOが高くなればなるほど、暗い場面でも明るい写真が撮れます。


夜間のエレクトリカルパレードは三脚も使えないので、シャッター速度も手ブレしないように1/160くらいまで上げる必要があります。そうなると、絞り(F値)を低くしても、写真は暗くなりがちです。

そんなときにISO感度を上げてあげると、しっかり明るく撮影できます。


デメリットはISO感度は上げすぎると、写真がザラッとして立体感が失われます。


カメラの処理能力によってもこのザラザラ感は変わってきますが、一般的にはイメージセンサーの大きい「フルサイズ」の一眼カメラの方がザラザラ感はあまり出ずに撮影できます。


3つの関係を理解して撮影していく。

最初は絞り(F値)、シャッター速度、ISO感度を考えながら撮影するのはとても難しいです。

日中は「絞り優先オート」などで、ボケ具合を楽しみながら、シャッター速度やISOはカメラのおまかせで撮影するのが良いかと思います。


慣れてきたら「背景をもっとボカしたい」と思ったらF値を小さくして、その分シャッター速度を上げて明るさのバランスを取ったり。

夜でも綺麗な写真の撮り方はF値を上げて、シャッター速度を下げたり、さらにISO感度を下げたりして、適正な明るさの写真に調節していったり。

自分なりに色々こだわって設定を変更しているうちに「絞り(F値)。シャッター速度。ISO感度」の関係性もいつの間にか頭に入っていることでしょう。

次回はより実践的に、主要なシーン毎にカメラの基本設定をご紹介します。